ロミオとジュリエット効果とは ◆恋愛心理学◆

ロミオ~!! ジュリエット~!!

ロミオとジュリエット効果とは、簡単に言うと、障害がある方が恋愛が盛り上がってしまうという法則です。 両親の反対で恋人関係をを引き裂かれてしまいそうになった2人がよけいに 盛り上がってしまうというシェイクスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」 にちなんで、この名前が付けられたそうです。

ロミオとジュリエット効果は実験心理学でも、その効果が確認されています。 ドリスコールという心理学者は、140組あまりのカップルに恋愛の満足度に関するアンケート調査を実施したのですが、双方の親が2人の関係を反対していると感じているカップルほど、お互いの恋愛の満足度が高かったという結果を報告しています。

また、同じ宗教派同士のカップルと、異なる宗教派同士のカップルでは、後者の方が、恋愛の満足度が高かったというデータもあります。 これもお互いの親などの反対が予想される状況だからこそ、2人の絆が強まったと考えられます。

なぜ、障害があると燃えるのか?

さて、このロミオとジュリエット効果、どうしておこるのでしょうか? 一言で言うと、矛盾している状況を正当化しようとするために起こるようです。 たとえば、周りが反対するという状況と、2人が付き合っているという状況は、 矛盾してますよね。この矛盾を解消するためには、

① 言う事を聞いて別れる
② 無視して付き合う

この2つの、どちらかを選ばなければなりません。
しかし、①か②を即決できるカップルというのは、あまりいないんです。 なぜなら、好きだからこそ付き合っているワケで、普通はすぐには別れないですし、かといって親や周囲の声にまったく耳を傾けないということも、あまり考えられないからです。つまり、①も②も選択できずに、2人揃ってうだうだしてしまうケースが多いんです。 ロミオとジュリエットがそうであったように。

うだうだしていると、心の中の矛盾状態を解消するために、愛情が高まっていくことが多いんです。 つまり、「周囲に反対されても、彼と一緒にいるということは、それだけ彼が魅力的だからだわ」 と、勝手に自己処理してしまうのです。 簡単に言うと、思い込みなのです。

実際に使ってみる

ロミオとジュリエット効果を使って彼女を作るには、いったいどのようにしたらよいのでしょうか?

簡単な例でいえば 「わざと待ち合わせ時間に遅れる」 というのがあります。自分からデートに誘っておいて、待ち合わせ時間に遅れていくなんて、ダメ男と思われるじゃん!と思いがちですが、これがそんなこともないんです。

待ち合わせ場所に遅れると、当然彼女は1人で待つことになります。その時の心理状態というのはどのようなものでしょうか? 待たされていることにハラが立つという感情と、それでも待ってしまっているという行動が一致していないため、心の中で矛盾が生じてしまうのです。

しかし、そこで怒って帰るという子はあまりいません。なので、待っている自分を正当化しようと、「私が待っているのは、彼のことが好きだからだわ」 と自分を正当化してしまうのです。つまり、2人の間に有利なことをするのではなくて、障害をわざと作ってあげるんです。

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